外反母趾について

【外反母趾とは】
外反母趾とは親指が変形し、20度以上の角度がついて物を言う

症状としては、親指の腫れ、痛み、ダルさなどを呈し、あまりにも重症な例では歩くことも困難になる。

【外反母趾の原因】

【外反母趾と靴】
しかし、指摘な意見で言うならば足に合わない靴が原因になるとは言い難い。

中国の古い文化に纏足というものがある。

これは幼い頃から特殊な布で足を縛り付け、骨格レベルで足を小さくするという習わしである。

この時代の中国では女性は足が小さい方が美しいとされていました。

将来美しい女性へとするために、親は生まれたばかりの子供の足を布で無理やり縛り付けるのである。

それを成人してからも続ける。

するとどうなるか?
足は異様に変形し、成人しても小児のような足のサイズを保つことが出来る。


つまり、何が言いたいかというとここまで徹底しなければ足の変形は外的な要素では起こり難いということだ。

とは言え、靴が全く関係ないとはいえない。

この理由は②の原因とリンクするところがある。

外反母趾の足を呈する人の殆どが、趾の筋力低下が見られる。

また、MP関節の動きが不良になっている。

本来、足の機能が備わっている場合、手だけでなく足でもゲンコツを握ることが出来る。

しかし、外反母趾で機能低下を起こした足はこれが出来ない。

その要因の一つが靴の文化が浸透したことと私は考える。

靴は地面を踏み込む時のクッション性を高め、外力からの足の安全を守ってくれます。

そして、ファッション性を高め機能性だけでなくオシャレには欠かせないアイテムとなっています。

こうしたメリットの裏側でデメリットな部分が出てきました。
それは、足指を上手に使うことができなくなったという側面です。

靴を使う以前、人はカカトや足裏、指の機能を使って歩く際の衝撃をうまく吸収して来ました。

ところが靴を履くことによって、これらの機能は靴に依存してしまっています。

結果として、足のアーチ、足指の筋力を歩行に使う必要がなくなったため足の機能の退化が起こってしまった・・・。そして外反母趾を引き起こしてしまう。

私は靴自体が原因ではなく、このように靴が浸透して足の機能が低下したことが外反母趾を多数生む原因になったと考えます。

靴の文化と靴のおしゃれ

アフリカの原住民や裸足で過ごす文化のある民族では外反母趾は見られないとされている。

一方、靴を履く文化がある地域では外反母趾は多数見られる。

これは先にも書きましたが、靴の文化の浸透のためと私は考えています。

ところで最近は靴は機能性だけでなく、ファッション性(おしゃれさ)を重視した靴が増えています。

【おしゃれは足元から】というように、衣服のファッション性に加え、出歩く際には足元のおしゃれもかかせません。

代表的なのがハイヒールです。

私は男性なので、ハイヒールを履いたことはありませんが、機能性の面で考えると【どうなのか?】と思います。

確かに、先の尖ったヒールの高いハイヒールを履いた女性は魅力的です。

足元からのおしゃれを見事に体現しているといえます。

しかし、ハイヒールを履いた状態で歩くことは人間工学的に考えると非常に非効率です。

踵から地面につく、足底を地面につけて、小指側に体重を乗せ、最終的には親指へと重心を掛け進む際の推進力を足は産んでくれます。

ヒールを履いた状態では常につま先立ちになった姿勢になるため、この推進力を産むことが出来ません。

【外反母趾 テーピング】

外反母趾の改善でよく使われるのがテーピングによる施術法です。

ネットでも多数情報が記事・動画問わず調べると出てきます。

テーピング療法のメリットとしては非常に安価で行えること。

かかるのはテーピング費用のみです。また、巻き方さえ覚えることが出来れば慣れによって10分以内に巻けるようになり自分の時間を失わず予防することが出来ます。

デメリットとしては、継続的な費用がかかること。

また、1日巻いていることによってテーピング内に汗がたまり皮膚炎やかぶれを引き起こし継続的に巻くことが出来無いという側面もあります。

【外反母趾が痛い!痛みが出る部分とケース】

外反母趾は変形の具合を問わず痛みを伴います。

痛みの種類

靴を履いて一時間程度歩くと痛む

靴(ハイヒールやパンプス)の種類によって痛みが出る

靴の種類を問わず痛みが出る

靴を履かずに歩くだけでも痛い

大きくわけてこのようにわけられます

痛む部分

親指の付け根周囲

人差し指

足の甲

など、痛みが発生する部分は大まかに分けてこうなります。

その他の痛み

内反小趾

足底筋膜炎

魚の目、タコ

カカトの痛み

【外反母趾 パンプス】

外反母趾の方の多くが履物に対して非常に慎重になっています。

その中で外反母趾に悩んでいる人を更に悩ます靴は、パンプスです。

パンプスはヒールのようにカカトが高くはなっていませんが、足の先が細くなっていて材質も固いです。

そのため、外反母趾で痛む部分を機械的に圧迫し更に痛みを悪化させます。

【外反母趾サポーター】

外反母趾に対して、テーオイングの次に痛み予防に使われるのはサポーターです。

サポーターはアーチのサポート・親指の離開・痛む部分の保護に有効です。

メリットとしては、着脱が安易でまた、直接患部を保護できること。また、選択できるものもあるので皮膚のかぶれも少なく衛生面も優れています。

デメリットとしては、使い続けることによってのヘタリと人によっては痛みが悪化する可能性があること。オーダーではないため万人ように作られていて、人によってはアーチを崩したり、患部の保護が逆に痛みを引き起こす可能性があります。

【外反母趾 小指】

外反母趾と併発して起こるのが、内反小趾という小指に起こる痛みを伴う疾患です。

これも外反母趾と同様アーチの低下に伴い起こる疾患です。

【外反母趾 スニーカー】

外反母趾に悩む方は、履物によって痛みが緩和・もしくは全く無くなる場合あがあります。

その多くがスニーカーです。

なぜ、スニーカーで痛みが取れるのか?それは材質が柔らかく、ヒールなどと違って機械的な圧迫が少ないこと。靴の柔軟性のため足の機能が上昇し、重心が変わること。スニーカー自体のアーチサポートがあるため、足の機能がアップすること等が挙げられます。

ただし、外反母趾の状態によってはスニーカーであっても痛みが出る場合があります。
このような状態は靴選びが重要になります。

【外反母趾の矯正】

外反母趾の矯正

外反母趾の矯正には主に2つのパターンが存在します。
手術による矯正とサポーターによる矯正です。

手術による矯正
外反母趾に限らず「体の不調は手術で一発でもとに戻る」という認識をしている人は少なくありません。
特に内臓の病気ではないような『どこかが痛い』『動かしにくい』といった整形外科的な症状であれば、いざとなれば手術で一発で痛みが取れて動きもよくなると考えるも少なくはないでしょう。
確かに、症状によってはそういう時もありますし、手術は大変有効な場合もあります。

外反母趾の手術法
外反母趾の手術法には現在までで100種類上の方法があるとされています。
通常、手術法として外科的なものでここまで多くの手術法が考案されていることはそうはありません。
このことからも、外反母趾が如何に難治性で、決定的に有効な手術法が確率されていないことが分かります。
その中でも主な手術法として次のようなものが上げられます。
McBride法(軟部組織矯正術)
Mann法、Mitchell法(中足骨骨切り術)
Keller法(基節骨骨切り術)
DLMO手術(局所麻酔日帰り手術法)

外反母趾は個々の症状・変形度合い・関節の損傷部位によって個人差があり、それらに応じて手術法を選択します。

サポーターによる矯正

外反母趾の治療

外反母趾の治療には一般的には次のような方法があげらあれます。
テーピング

サポーター

インソール

手術

当センターでの治療法

当センターでは外反母趾の一番の原因を足の筋力低下であると考えています。

足の筋力が低下することによって、足の指がうまく使えなくなり、機能性の低下が起こります。

足の機能が低下すると足本来の力が使えず、歩行に影響が出ます。

歩行に影響が出ると、本来の身体の重心が保てずアーチの低下が起こり外反母趾の悪化を招きます。

当センターでは足の指自体の矯正も行いますが、筋力に対してのアプローチ、歩行に対してのアプっローチを行うことにより、足本来の機能を取り戻して生活レベルで矯正していく治療を行っています。

外反母趾と靴下

外反母趾は足の筋力低下によって、機能性が低下し進行を強めていきます。

この機能性の低下を加速していくのが靴の文化です。

これは足本来の歩行による機能を低下させる。

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