『浮き指』が引き起こす不具合と対処法

最近、ネットでもよく目にする浮き指と言う名前。

実際に当センターに問い合わせがある時にも『浮き指が気になって』という内容のものもよくあります。

これだけ認知された浮き指。

その原因と対策はどのようなものがあるのか、進行した際のリスクも含め以下に解説していこうと思います。
今回の記事を読んでいただくと

  1.  浮き指になる原因
  2. 浮き指による健康被害
  3. 浮き指の改善法

これらの知識が身につきます。
浮き指にお悩みの方は、ぜひ読んでみてくださいね。

浮き指とは?

本来なら接しているはずの足の末端の指が、地面から離れてしまっている状態をいいます。

これらの足は、外反母趾のリスクになるため、ヒールを履く年齢層以降の女性に多いと考えられがちですが実はそうではありません。

男性や小学生の子供にも認めます。

つまり、現在は全年齢層に見られるポピュラーな足の形態といえます。

浮き指の原因

先程も書きましたが、ヒールを履く女性以外にも認めます。

よって原因は履物だけに限ったことではありません。

浮き指の原因は大きく2つに分けられます。

先天性の足の形態によるもの

遺伝の要素が強く、本人だけでなくその家族にも似たように浮き指を呈しているケースが多いです(筆者の施術経験より)。

足指の筋力低下によるもの

このケースが一般的に多く見られます。
足の指を握る力が極端に低下していることから、地面を握り込むことを身体が忘れていく。
その結果、足の指が地面からどんどん離れて浮き指を呈してしまう

というケースです。

 

怪我などを除いて、この2つの原因が挙げられます。

浮き指があると身体にどんな影響があるのか?

浮き指は、それ自体で痛みを出すなどの症状はありません。

ところが、浮き指を呈することで身体に二次的な被害を及ぼします。

重心面

正常な足は、地面に設置している部分が、足指・母子球などの中足部分・カカトの三点で体重をささえます。

ところが、浮き指になると、足指の部分の接地面がなくなり、中足部分・カカトの二点で支えることになります。

このような状態になると、歩行時の足からの衝撃をうまく吸収できず

かかとの痛み・膝の痛み・股関節の痛み・腰痛・肩こり・頭痛などを引き起こします。

また物理的な接地面の問題からタコや魚の目ができやすくなります。

足のアーチ不良

足のアーチは足の指・足底筋膜などの筋肉を中心として作られています。

そのため、足の指の筋力が低下するとアーチは崩れてしまい、足のトラブルを引き起こしやすくなります。

足がつかれやすい・踵骨棘・足底筋膜炎・足底腱膜点・外反母趾・巻爪など

転倒のリスク

単純に足の指が持ち上がった状態になるため、つまずきやすくなります。

つまずき、バランスを取れるなら被害としては小さいでしょう。

しかしながら、高齢になると点灯するリスクが高まり、また転倒後の手首・股関節骨折を伴う可能性が高まります。

 

特に、浮き指のある高齢の方は転倒後の骨折により、身体機能の著しい低下を招く恐れがあるため注意が必要ですね。

浮き指を自分で改善する方法

浮き指の進行には足指の【筋力低下】が関わっています。

そのため、足の指を鍛えることが自分の浮き指を改善していく手助けになるのです。

 

グーパー体操

外反母趾改善のためにも当センターが推奨する、足指の筋力強化の体操です。

詳しい方法は コチラ

 

小指握り込み

こちらも足指の筋力を強化するのにとても大事な運動になります。

足の裏全体の感覚強化

足をうまく使えないのは、足の感覚が鈍っていることも原因です。
次に紹介しているページで、足裏の感覚を強化して足指を動かしやすくすることも重要です。

詳しい方法は コチラ

大事なのは継続すること

さて、ここまで、浮き指になる原因・浮き指があることで起こるリスク・対処法を紹介してきました。

この記事を読んでいただいた方で、最も知りたかった情報が『浮き指の原因』ということは殆ど無いでしょう。

恐らくは、対処法を知りたかったという方が多いのではないでしょうか?

先にも書きましたが、浮き指を引き起こす原因は遺伝を除けばほとんどのケースが筋力低下です。

筋肉をつけていくにはご存知の通り、1日でどうにか出来るということはありません。

日々の積み重ねになります。

ですから、今回お伝えした体操を毎日少しずつでもいいので、続けていってみてくださいね。